カラー芋ファクトリー > 南風図書館 > 小説 > 陽炎の台地で 下巻
特攻隊がいた大隅半島の台地で 陽炎のような現人(うちせみ)の日々 太平洋戦争の末期、大隅半島の鹿屋市に海軍は『神風特攻隊』の出撃基地をつくった。ここから最も多くの特攻機が出撃したのだ。 特攻隊を率いる野中五郎飛行隊長は、特攻の無謀さを糾弾しつつも大部隊で初出撃して全滅した。それは糾弾の理由を実証した。その後、特攻は継続されたが、大きな戦果はあげられなかった。やがて、アメリカ軍の反撃を受け、大隅半島の特攻基地は破壊され、特攻隊はわずか5カ月で撤退した。 この間に地元の住民は特攻隊をめぐる出来事で翻弄された。 著者の郷原茂樹はここ大隅半島で育った。幼い頃から祖父をはじめ親戚や数多くの市民から特攻隊の話を聞いた。当日と今日ではおよそ八十年の差がある。もはやすべては遠い過去になった。筆者もそれを忘れていた。 しかし今日の時勢が啓蟄期の春雷のようにそれを呼び起こした。そしてこの小説を手掛けた。これは地元で暮らしていた人々の眼差しで実際の出来事を描いた『ドキュメンタリードラマ』である。 ・著者 郷原 茂樹 ・四六判 並製本 表紙カバー・帯つき ・本文432ページ ・上下巻のうち下巻 ・2023年6月30日 第1刷発行 ※本のみご注文の場合はレターパックにてお届けいたしますので送料370円となります。 自動送信メール後のショップからのメールにて正しいご請求金額をお知らせさせていただきます。クレジット払いのお客様も後ほどご請求金額を修正させていただきます。
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